- 保護犬の受け入れ方を知りたい
- 初めてでも里親になれるのか
- 費用がいくらかかるのか知りたい
上記のような疑問に、保護犬受け入れをすでに経験し、保護活動を心から応援しているわたくしがお答えします。
- 保護犬の受け入れ方をまとめてみた
- 里親がはじめてでも大丈夫な理由
- 保護犬の里親になる際に注意すべきこと3選
わたくしは、もともとはペットショップで犬を”買う”ものだと思っていましたが、あることをきっかけに、ペットショップではなくて「保護犬」の里親になりたいと思うようになりました。
保護犬の受け入れ方をまとめてみました
まず私から一番初めに伝えたいことをお話します。
保護犬はペットではありますが、保護犬を譲り受けるところは、ペットショップではありません。
「当たり前じゃないか」
と思われるかもしれませんが、ペットショップに来られるお客さんのように、
”ペットを買いに来る”
そういった感覚で保護主さんを訪れる方があとを絶ちません。
ペットショップで売られている仔犬は、何十万円もしますので、価格の安いペットショップみたいな感覚で訪れてこられる方が本当に多いのです。
「引き取ってあげる」
そんな感覚をもしも持っておられたとしたら、そのスタンスをまず忘れてください。
保護犬たちは、本当に色んな理由で保護された犬がいます。
例えば犬を飼っていたお年寄りが、体調などの理由から育てていくことに自信をなくし、保健所に飼っていた犬を連れて行って、
「飼えなくなったから殺処分してほしい」
あきれて口が塞がりませんが、事実あった話です。そのワンちゃんは結局、保健所の人が気を回して、保護主さんに連絡を入れて引き取ってもらうことになりました。
ほかにも産まれてきたきた仔犬が、産まれてきた仔犬同士でじゃれ合っていて、たとえば目を少しケガしたりすると、
「売り物にならないから引き取って」
と言ってくる繁殖業者もいます。
そのほか、
- 交通事故で大怪我をした
- 生まれつきの病気を持って産まれてきてペットショップで売れなくなった
- 繁殖犬を引退した(繁殖犬は休むまもなく何回も何回も妊娠~出産を繰り返されます)
- 繁殖業者が営業不能に陥って、犬たちが放置されている
などなど、保護されてきた犬の環境は様々です。
そうやって過酷な環境からようやく助け出されて、保護されたワンちゃんたちがごくごく普通の生活ができるように、保護主さんは里親さんを募集しているのです。
いままで苦労をさせられてきたワンちゃん達も、自分を幸せにしてくれる里親さんを求めていると思います。
なので保護主さんとしては、とにかく里親さんに引き取ってもらえれば良いというわけではなく、様々な条件を里親さんに要求することがあります。
その理由は「過酷な環境で過ごしてきた犬たちに幸せに暮らしてほしい」という気持ちで取り組んでいて、やっぱり犬に幸せになって欲しいと思っておられるからだと思います。
しかしながら中には「保護犬をビジネス化」している保護主がいて、利益のためにとにかく数をさばきたいので、里親にあまり条件を求めず、とにかく保護された犬を譲渡するところもあります。(意外に多いかもしれない)
少し長くなりましたのでこのへんにしまして、里親になって保護犬を受け入れるためのやり方をこれから解説させていただきます。
心構え
先程の話の続きになりますが、まず里親になるには「里親としての心構え」が必要です。
といっても特別なものではなくて、犬を家族としてむかえ、家族の一員として愛する気持ちがあれば大丈夫です!そしてその気持ちは家族全員に持ってもらいたいです。
保護犬だからといって、犬に変わりはありません。
保護犬のずっとのおうちが決まり、自分の主人が決まったとき、本当に家族になります。
主人が決まった犬は、主人になつき、家族にも馴染んで行きます。
例えば私の家のワンちゃんは、繁殖場で何度も何度も出産を繰り返してきた繁殖犬です。繁殖させられるために、盛りの付いたオス犬の群れに入れられ、妊娠させられてきたのだと思います。
(実際に目にしたわけではありません)
実際に私の家にやってきたときは、人間を信用しきれていなかったのだと思いますが、甘えることもほとんどなく、なにかよそよそしい感じでした。優しく抱っこをしても、怖がってすぐにおりようとします。抱っこされたときに”怖いところに連れて行かれる経験”をしていたのかもしれません。
でも一緒に暮らし、一緒に散歩し、一緒に御飯を食べ、一緒におふとんで寝ているうちに、犬は自分の家だと自覚するようになり、飼い主である私の家族に甘えるようになり、また様々な要求もできるようになってきました。
確かに「仔犬から育ててみたい」という気持ちは私にも無いことはないですが、ペットショップで買ってきた仔犬であっても、成犬になったあとにやってきた保護犬であっても、かわいい大切な家族であることに変わりはないと思います。
逆に今まで苦労をさせられてきた分、私の家庭では幸せを感じて欲しいと、深い愛情を持って接することができています。
結論までが長くなりましたが、まず心構えとして持っていただきたいのが、
「犬を家族の一員として迎えること」
これを第一の心構えとして持ってください。
決して上から目線で”哀れな犬を助けてあげる”のではありません。ペットショップで買われてきた犬と同様に、これから皆さんの家族の一員になるのです。家族の中で人間の赤ちゃんが生まれてくるようなそんな感覚です。
保護犬を譲り受けるには費用がかかる
保護犬を譲り受けるのはタダではありません。
「なんだ費用がかかるのか。それならペットショップと同じじゃないか」
そう思われる方もいらっしゃることでしょう。
現に私自身もそうでした。保護された犬を引き取ってあげるのになぜ費用が必要なのか、初めてのときは私もそのように思ったことがあります。
「同じように費用がかかるんだったら、仔犬から育てたいし、ペットショップで買おうか」
そのように考えるのもごくごく自然なことですし否定はしません。ただ、私のように色々な要素を知っていくと、その考えが変わってくるかと思います。私自身も保護主さんとコンタクトを取るうちに、段々と考え方が変わってきたのです。
なので、できればこの記事を最後まで読んでいただいて、その上でご判断をしていただきたいです。
保護犬を引き取るのにかかる費用としては、
- 譲渡費用
- 保護主さんが譲渡に来るときの交通費
- 去勢費用
- 手術代(手術が必要な犬の場合)
などです。(他にかかる場合もあるかもしれません)
譲渡費用は保護主さんによりますが、8万円とか10万円とかだいたいそのくらいです。(値上げしていたら申し訳ございません)
交通費はガソリン代、高速道路代等ですから場所によります。
去勢費用はオス・メスによって金額が違いますが、だいたい2〜3万円くらいです。
手術代がないとして、また交通費を1万円として試算すると、だいたい14〜16万円になります。
そんなにかかるのかと思われたかと思いますが、上記のうちで保護主さんの利益(運営に必要な経費)となるのはどれでしょうか。一度考えてみてください。
そうなんです。保護主さんの収入となるのは「譲渡費用」のみなんです。
保護主さんも保護された犬たちの食事代、オムツ代、保護する場所にかかる家賃、光熱費等々、一事業者として毎月かかる固定費だけでも相当な金額がかかります。特に動物愛護法が改正されてからは、一つの事業所に保護できるわんちゃんの数の制限が厳しくなったことで、保護主さんの負担も増えています。
また一人でできないことも多いのでスタッフを雇ったりすると人件費もかかります。
一頭あたり譲渡する費用が8〜10万円ですから、1ヶ月あたり何頭譲渡すれば運営がまかなっていけるのか、そんなことも考えながらやっていかないといけません。
ですから保護犬であっても、譲渡を受ける場合は費用が必須なのです。
保護犬では10数万円、ペットショップでは数十万円、保護犬では仔犬とは限らない、ペットショップではほぼ仔犬・・・
どちらを選択するのかは自由です。どちらを選択してもあなたを否定したり、咎めたりする権利は誰にもありません。
犬を愛する気持ちは一緒でしょう。
ただちょっと立ち止まって「保護犬を譲り受ける選択肢」を一度考えてほしい、そんな思いです。
保護主さん・保護犬を探す
保護主さんを探す方法もありますし、飼いたい犬種から探していく方法もあります。
私の場合は、ヨークシャーテリアを飼いたかったので、当初は何も知らずに「ヨークシャーテリア 保護犬」みたいなワードで検索をしました。
「ペットのおうち」というウェブサイトでは、保護主さんの所在地と犬種などから複合的に検索ができます。私も初めて保護犬の検索をしたときは、ペットのおうちが検索上位に来たので、まずはそこがスタートでした。
最終的に見つかったわんちゃんをひと目見に行こうと(「お見合い」というらしい)連絡をして、実際に気になったわんちゃんに会いに行きました。
そこで出会ったわんちゃんが、結局我が家にやってくることになり、現在は大切な家族の一員です。
その後も保護主さんと数ヶ月に一度会っています。というのもトリミングサロンを合わせて経営されているので、里帰りということでいつも我が子を連れて行ってトリミングをしてもらっています。
私の話が長くなりましたが、その話の中で保護主さんが「ペットのおうちの掲載をやめる」とおっしゃっていたので、なぜだろうと思っていたのですが、要するに動物愛護法の改正が大きな要因のようです。
詳しいことはここでは説明しませんが、とにかく動物愛護法の改正によってペットのおうちを使わなくなった保護主さんもたくさんいると思います。
実際に我が子の里の保護主さんは、最近はペットのおうちのサイトを利用せず、インスタグラムを利用して、保護したわんちゃんの写真を掲載したり、譲渡会の告知をされています。
なので保護犬を探す方法として、私がオススメするのは、
- ペットのおうちのようなポータルサイト
- インスタグラム
の2つです。
インスタグラムでは、保護主さんたちがよく使っているハッシュタグがあります。例としては、
- #保護犬
- #保護犬カフェ
- #里親募集〇〇(〇〇には地名を入れる)
- #保護犬を家族に
- #保護犬を家族に迎えるという選択肢リスト
などで検索するとヒットしてくると思います。
インスタグラムでのコメントなどを見ていると、その保護主さんの性格や人間性が現れているかも知れませんので、相性の良さそうな保護主さんを探していく事ができると思います。
というわけで、探し方の王道として私がオススメするのは、
- ペットのおうちなどのポータルサイト
- インスタグラム
です。ジモティーなどでもやってるみたいですが、私はよく知りませんので、ここでは説明はいたしません。
初めてでも大丈夫な理由

ペットを飼うのがそもそも初めてだけど、いきなり保護犬でも大丈夫なのかな。
特にペットを飼うのが初めての方は、保護犬を迎えるという選択肢は、少しハードルが高く感じるかも知れませんね。
実際に私もそう思っていました。
ペットショップで購入する場合は、お金さえ支払えば店員さん譲渡まで全部やってくれるような気がしますし、保護犬の場合は特殊な手続きだと思っていたのです。
先に結論を申し上げますと、初めて犬を飼う方でも「保護犬」を引き受けるのは全然問題ありません。
何よりも必要なのは、犬に対する愛情です。犬に対する愛情をお持ちであれば、保護犬を引き受けるのはぜんぜん大丈夫です。
ただしいくつか条件があり下記にそれを示しておきますので、一つずつご確認ください。
- 転売目的で譲渡を受けてはならない
- 看取るまで愛情を持って育てなければならない
- 誓約書を提出しなければならない ※下記参照
- かならず手渡し
などなど命を預かることを考えればごくごく当たり前のことばかりです。
(この当たり前のことができていない方がおられるから保護犬がいるのかも知れませんが)
※誓約書の内容は、きちんと説明を受けた、家族全員が保護犬であることを同意している、ペットの登録・ワクチン接種などを行なうなど、ペットを飼うならば当然行わないといけないものばかりです。
じゃあ逆にペットショップで犬を買う際は、誓約書が必要ではないのかというと、実は同じような誓約書を提出しなければなりません。
というわけで、ほとんど手続き的なものは変わらないので、ペットショップで買うのも保護犬を引き取って里親になるのもそんなに大きな違いは無いのです。
何度も申しますが、犬を我が子のように育てていくという「愛情」がいちばん大切なのです。
ではペットショップで買うのと何が違うのか
また先に結論を申しますが、
「ペットショップは基本仔犬から飼う」
「保護犬は仔犬とは限らない(むしろ成犬のほうが多い)」
ということです。
「絶対に仔犬じゃないと嫌だ」という方は、ペットショップのほうが仔犬が多いと思います。
ですが保護犬でも、生まれてすぐ繁殖業者が「ケガをして売り物にならないから」などという理由から、仔犬の保護犬がいる場合があります。
「できるだけ長い期間一緒に暮らしたいから」その気持ちを否定する理由はありませんので、仔犬限定で保護犬を探されるのもいいと思います。
保護犬の里親になる際に注意すべきこと3選
保護犬の里親になる際に注意すべきこと
- 犬に対して「家族」という愛情を持つ
- 「哀れな犬を助けてあげる」という考えはやめる
- 費用は当然にしてかかる
上記は全ていままで書いてきたことをまとめたものです。
どうか以上の3つのポイントを踏まえたうえで、保護犬たちを家族としてむかえ、犬もご自身も幸せになっていただければと思います。

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